WEB集客のなかでもSEO対策は欠かせない施策の1つです。
SEO対策を行うことで、自社サイトをGoogleやYahoo!などの検索エンジン上で検索上位に表示されるようにし、検索経由の流入数を上げられるようになります。
ではどのような手順で対策するのが良いのでしょうか。
今回は、SEO対策初心者向けに、
を解説していきますので、これからSEO対策を始める方は、ぜひ参考にしてみてください。
SEO記事に関しては「SEO記事作成方法とは?上位表示を目指すためのポイントを解説!」で解説しています。
目次
SEO(Search Engine Optimization:検索エンジン最適化)は、あるWebサイトが検索エンジン結果ページ(SERP)上でより高い位置に表示されるように最適化するための一連の戦略と技術のことを指します。
SEOの目標は、サイトの視認性を高め、検索エンジンからのトラフィックを増加させることです。このために、Webサイトのコンテンツやコード、構造の改善、リンクの取得、キーワードの選定といった手法が使われます。他にもユーザビリティやユーザーエクスペリエンスUIUXの改善、サイトの速度向上といった要素も含むため、単なる検索エンジンのランキングを向上させるだけではなく、全体的なWebサイトの品質を向上させる役割も果たします。
SEOの主な効果は、オンラインでの視認性の向上と高品質なトラフィックの獲得です。検索エンジンがWebサイトのコンテンツを理解し、ユーザークエリに対応するための最適なページとして評価すると、そのWebサイトのランキングは上昇します。結果として、より多くのユーザーが自社のWebサイトを訪れる可能性が高まります。これにより、サイト訪問者のエンゲージメントを高め、コンバージョン率を向上させることが可能になります。また、SEOの効果は長期にわたります。定期的なメンテナンスと最適化により、持続的な成果を得ることができるのです。
SEO対策の基本はキーワード選びから始まります。
検索エンジンはユーザーのクエリを解析し、それに最も適合するWebページを探します。このため、Webサイトを訪れる可能性のあるターゲットユーザーが何を検索しているのかを理解することが重要です。
キーワードリサーチとは、Webサイトの潜在的な訪問者が検索エンジンで何を検索しているのかを特定し、分析するプロセスのことを指します。
これは、ターゲットとするユーザーが検索エンジンで使用する可能性のあるフレーズや語句を特定し、その人気度、競争性、および検索ボリュームを評価することを含みます。具体的なキーワードを理解することで、コンテンツクリエーターとマーケターはユーザーのニーズを満たすためにコンテンツを適切に最適化し、WebサイトのSEOパフォーマンスを改善することができます。
効果的なキーワードを選ぶためには、まずターゲットオーディエンスの興味やニーズを理解することが重要です。そのうえで、具体的かつ関連性の高いキーワードを選ぶと、訪問者が自分のサイトを見つけやすくなります。また、検索ボリュームが高く、競争が低いキーワードを選ぶと、サイトのランキングを上げやすくなります。これらの情報はキーワードリサーチツールを使って効率的に評価できます。
対策するキーワードを選んだら、そのキーワードを定期的に見直し、検索上でのパフォーマンスを評価し、必要に応じて調整していきましょう。
キーワードをコンテンツに適切に組み込むことは、SEOの成功において重要なステップです。
まず、キーワードを自然かつ関連性の高いコンテキストで使用することが必要です。キーワードの無理な詰め込み、いわゆる「キーワードスタッフィング」は、ユーザーエクスペリエンスを低下させ、検索エンジンからペナルティを受ける可能性があります。重要なキーワードは、見出し、本文、メタデータ、URLなどの主要な場所に置くと良いでしょう。また、関連する画像やビデオにキーワードを使用すると、視覚的な要素もSEOに貢献します。
Webページの、titleタグとmeta descriptionタグは、SEO対策の中でも特に重要な要素です。これらは検索エンジン結果ページ(SERP)に表示され、ユーザーがあなたのサイトをクリックするかどうかを決める重要な箇所になります。
良いtitleタグとmeta descriptionタグは、ページの内容を簡潔かつ正確に反映するものであるべきです。また、ユーザーが検索エンジンで何を検索しているか、どのような情報を求めているかを理解し、それに対応する形で情報を提供することも重要です。
キーワードをタイトルやディスクリプションに仕込むときの最重要ポイントは、それが自然で読みやすいことです。Googleやその他の検索エンジンは、キーワードの詰め込み(キーワードスタッフィング)を行うWebサイトをペナルティを課す可能性があります。
キーワードは、文脈に適合し、価値を提供する形で組み込むべきです。タイトルでは、キーワードを自然に組み込み、ユーザーが求めている情報を表現します。ディスクリプションでは、さらに具体的な情報を提供し、ユーザーがページをクリックするインセンティブを作り出すべきです。
SEOの一部は、Webサイトのシステム面で対応することが重要です。特にGoogleは、検索エンジンの観点からのウェブサイト最適化に関するガイドラインを提供しており、これを遵守することでSEO効果を最大化することが可能です。
主な対策としては、サイトマップの作成、リダイレクトの設定、404エラーの修正などがあります。技術的な知識を必要とするものの、SEOの効果を大きく左右する重要な要素になります。特にGoogleは技術的な要素を重視しているため、しっかりと理解し、適切に対応することが重要です。
システム面のSEO対策には技術的な知識が求められます。
まず最初に取り組むべきはサイトマップの作成です。これはGoogleのクローラーがあなたのサイトを効率良く巡回するための道筋となります。
次に、リダイレクトの設定を行います。移転や削除でURLが変更された場合、正しくリダイレクトを設定することでユーザー体験を損ねることなく、SEO効果も保持します。
また、404エラーが発生しているページは、Google Search Consoleを用いて特定し、適切に対応することが必要です。これらは専門知識を必要としますので、技術者と連携するか、専門のSEOサービスを活用することをお勧めします。
多くのCMS(Content Management System)がSEO対策機能を持っています。Wordpressならば、プラグイン「Yoast SEO」や「All in One SEO Pack」が、SEOの設定を手軽に行うことができます。
SEO設定ができるプラグインは、キーワードの密度、メタデータの設定、内部リンクの最適化など、基本的なSEO対策を自動的に行います。さらに、SEOに関するアドバイスを提供してくれるため、初心者でも安心してSEO対策を進めることができます。
しかし、ツールだけに頼らず、ユーザーが本当に求めている内容を提供すること、定期的なコンテンツ更新といった基本的なWeb運営の原則を忘れずに行うことが、最終的なSEO成功への道となります。
SEO対策をする上で、Webページの質と量は両方とも重要です。
ページの質とは、そのページが提供する情報の信頼性や価値、そしてユーザーエクスペリエンスを指します。
ページの量とは、Webサイト内のページ数やコンテンツの量を指します。
良質なコンテンツは、ユーザーにとって価値のある情報を提供し、その結果ユーザーが長くサイトに滞在したり、他のページを訪れたりすることを促します。ユーザー体験を高め、結果的にSEOに良い影響を与えます。
一方、コンテンツの量も重要です。サイト内に多くのページや情報があればあるほど、検索エンジンはそのサイトを重要な情報源と認識しやすくなります。しかし、必要以上にページを増やすことは必ずしも良いとは限りません。必要とされる情報を提供することが大切です。
Webサイトのページ数を増やす理由はいくつかあります。
第一に、多くのページを持つWebサイトは、検索エンジンにとって情報源としての価値が高くなります。サイトが多くのキーワードをカバーできる機会を増やし、検索エンジンの結果ページでより頻繁に表示される可能性があるからです。
また、各ページが異なるトピックやキーワードに焦点を当てることで、ユーザーのさまざまなニーズに対応することができます。ユーザーエクスペリエンスを向上させ、長期的な信頼とロイヤルティを構築するのに役立ちます。
しかし、ただ闇雲にページを増やすのではなく、ユーザーに価値を提供するコンテンツを作成し、それぞれのページが明確な目的を持つようにすることが重要です。また、サイト内の他のページとの関連性を持たせ、整合性と流動性を確保することも大切です。
「質の高いコンテンツ」は、ユーザーにとって価値があり、関心を引き、エンゲージメントを促すコンテンツのことを指します。質の高いコンテンツとは一般的に、独自性、信頼性、有益性、そして適時性の4つの要素を含みます。
独自性は、コンテンツがオリジナルであること、あるいは一般的な情報を新鮮でユニークな視点で提示することを指します。信頼性は、情報が信頼できるソースから引用されているか、または確固とした根拠に基づいていることを示します。
有益性は、コンテンツがユーザーに何らかの形で価値を提供していること、つまり、ユーザーが新しい知識を得たり、特定の問題を解決したりするのに役立つことを意味します。適時性は、コンテンツが現在のトレンド、ニュース、またはユーザーのニーズに対応していることを示します。
「読まれるコンテンツ」を作成するには、ユーザーが求める情報をわかりやすく提供することが重要です。
たとえば、問題解決型の記事では、ユーザーが直面している問題を明確に定義し、具体的な解決策を提示します。
また、リスト型の記事は、読みやすさと情報量のバランスが取れているため、読者によく読まれます。「5つのステップでSEOを改善する方法」のような記事では、読者は具体的な行動指針を得ることができます。
データや研究に基づく記事も、その信頼性から高く評価されます。独自の調査に基づく記事や、信頼性のあるソースからの情報を用いた記事は、専門性と信頼性を強調するために有効です。
SEO対策とブログ活用は深く関連しています。
ブログは企業が情報を発信する一方的な媒体ではなく、ユーザーとのコミュニケーションを促進し、企業の人間性や専門性を発揮する場でもあります。
ブログはSEO対策にも有効です。ブログによって定期的に新しいコンテンツを投稿することで、Webサイトの更新頻度が上がり、それが検索エンジンに好まれる要素となります。しかし、単に頻繁に更新するだけでは不十分です。キーワードを正しく使用し、ユーザーが求める価値ある情報を提供することで、ユーザーと検索エンジンの両方から高い評価を受けることができます。
ブログはウェブサイトの更新頻度を上げる役割を果たします。新しい記事が投稿されるたびに、検索エンジンはその情報をインデックスし、結果としてサイトのSEOパフォーマンスが向上します。
またブログは特定のキーワードを対象にしたコンテンツを作成する絶好の機会でもあります。これにより、そのキーワードに対する検索結果に表示されやすくなります。さらに、質の高いブログコンテンツはユーザーにシェアされる可能性が高く、バックリンクの形成を助け、SEO効果を向上させます。何よりもユーザーが価値を感じる内容を提供することが重要です。
SEOに強い記事を作成するためには、次の3つの要素が不可欠です。
SEOに強い記事を作成するためには、ユーザーが求める情報を網羅することが重要です。ユーザーは特定のキーワードで検索して記事にアクセスしますが、そのキーワードに関連するさまざまな情報を求めています。
記事を作成する際には、ターゲットユーザーのニーズと関心事を理解し、それに基づいて包括的なコンテンツを提供することが必要です。関連するトピックやサブトピックを網羅し、読者が情報を一元的に得ることができるようにします。さらに、ユーザーが知りたいことに対する詳細な解説や具体的な例、実用的なアドバイスなどを盛り込むことも重要です。ユーザーが記事を読み終えた時に、満足感を得られるような情報の提供を心がけましょう。
SEOに強い記事を作成する際には、読みやすさも重要な要素です。装飾を上手に活用することで、読者の注意を引きつけ、情報の伝達をスムーズにすることができます。
まず、見出しや段落の適切な使い方に注目しましょう。見出しタグを使用して階層的な構造を作ることで、記事全体の流れを分かりやすくし、重要なポイントを強調します。また、適度な改行や段落分割を行い、読みやすいテキストブロックを作ることも大切です。
さらに、箇条書きや番号付きリストを使って情報を整理し、視覚的なインパクトを与えることも有効です。また、適切なフォントサイズと行間を設定し、読みやすさを向上させることも忘れずに行いましょう。
最後に、視覚的な要素として画像やグラフを活用することもおすすめです。適切な画像を挿入することで、情報を補完し、読者の興味を引きつけます。
SEOに強い記事を作成するためには、オリジナリティを重視することが重要です。読者に提供できる独自の価値を持ったコンテンツは、検索エンジンにとっても魅力的な存在となります。
まず、他のサイトと差別化するために、独自の視点や知識を活かした情報を提供しましょう。自社の専門知識や経験を生かし、読者が他では得られない情報や独自の視点を提供することで、信頼性と専門性をアピールできます。
また、オリジナルのコンテンツフォーマットやスタイルを採用することも効果的です。独自の記事構成や情報の整理方法、独特な表現やストーリーテリングの手法など、読者に新鮮さや興味を引く要素を提供しましょう。
ほかにも読者との対話やコミュニケーションを大切にしましょう。コメントへの返信やソーシャルメディアでのやりとりなど、読者との関わりを深めることで、より信頼関係を築き、独自の価値を提供することができます。
SEO対策を行う際には、以下のようなNG行動に注意が必要です。
SEO対策を行う上で、最新情報を提供することは非常に重要です。なぜなら、検索エンジンは常に最新で信頼性の高い情報をユーザーに提供したいと考えているからです。
最新情報を提供することによって、検索エンジンは自社サイトをより価値のあるものと認識し、その結果、順位を上げる可能性があります。また、ユーザーも最新の情報を求めており、それに応えることでユーザーエンゲージメントを高めることができます。
最新情報を提供するためには、定期的なコンテンツの更新やニュースの追加が必要です。業界のトレンドや最新の情報を把握し、それを的確に取り入れることで、読者に有益な情報を提供することができます。
さらに、情報の正確性と信頼性を確保するために、信頼できる情報源や公式な発信元からの情報を活用することも重要です。ユーザーは正確で信頼性の高い情報を求めており、それを提供することでサイトの信頼性を高めることができます。
SEO対策を行う上で、定期的な更新は非常に重要です。更新頻度を保つことによって、検索エンジンは自社のサイトをより活発で信頼性の高いものと認識し、順位を上げる可能性があります。
更新頻度を保つためには、以下のコツを意識しましょう。
定期的な更新を行うためには、コンテンツスケジュールを作成することが重要です。更新予定や投稿日を予め計画し、一貫性のある更新を行いましょう。
単一のトピックに偏らず、幅広いジャンルや関連トピックについてのコンテンツを提供することで、更新の幅を広げることができます。
常にリサーチを行い、アイデアを蓄積しておくことで、新しいトピックやアプローチを見つけ出し、更新の素材にすることができます。
過去のコンテンツを再活用することで、新たな視点や情報を追加して更新することができます。記事のアップデートやリライト、関連記事の作成などを検討しましょう。
これらのコツを実践することで、定期的な更新を継続し、サイトの活性化と検索エンジンの評価向上につなげることができます。
コピーコンテンツは、他のサイトやソースからの無断転載や重複したコンテンツの使用を指します。
コピーコンテンツは検索エンジンの評価に悪影響を及ぼす可能性があり、注意が必要です。
コピーコンテンツの危険性は以下の通りです。
検索エンジンはコピーコンテンツを検出し、重複したコンテンツを排除する傾向があります。コピーコンテンツを使用すると、検索エンジンからのペナルティを受ける可能性があります。
コピーコンテンツはオリジナリティがなく、他のサイトと同じ情報を提供するだけのものとして見なされます。ユーザーはオリジナルで信頼性のある情報を求めており、コピーコンテンツはサイトの信頼性を低下させる原因となります。
コピーコンテンツは検索エンジンのランキングアルゴリズムによって検出され、順位を下げる要因となります。オリジナルで高品質なコンテンツを提供することで、検索エンジンの評価を向上させましょう。
コピーコンテンツを避けるためには、以下の対策を行いましょう。
自分自身で情報をまとめ、オリジナルなコンテンツを作成しましょう。
他のサイトからの情報を引用や参照として使用する場合は、出典を明示し、一部の引用に留めましょう。
トピックの視点やアプローチを工夫し、他のサイトと差別化された独自のコンテンツを提供しましょう。
これらの対策を実践することで、コピーコンテンツの危険性を回避し、オリジナルで信頼性のあるコンテンツを提供することができます。
SEO対策を効果的に実践するためには、適切なツールの活用が重要です。
便利なSEOツールを、無料版と有料版に分けて紹介します。
SEO対策を実践する際に役立つ無料のツールがあります。以下5つを紹介します。
サイトのパフォーマンス監視や検索エンジンへの情報提供が可能です。
サイトへのアクセス解析やユーザー行動の追跡ができます。
ローカルSEO対策に役立ち、地域の検索結果での表示を最適化します。
サイトの読み込み速度を測定し、改善のためのアドバイスを提供します。
WordPress向けのプラグインで、SEO最適化やコンテンツの分析を行います。
これらのツールは無料で利用できるため、初心者の方や予算の制約がある場合にも役立ちます。しっかりとツールを活用し、SEO対策に必要な情報を収集しましょう。
SEO対策をより効果的に行いたい場合は、有料のツールを活用することもおすすめです。以下5つを紹介します。
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本記事では、SEO対策とは~SEO対策の基本、具体的な方法やツールの紹介など解説しました。ただしSEO対策は1つの手法ではありません。常に変化していく検索エンジンのアルゴリズムや検索ユーザーのニーズに合わせて、柔軟に対策を見直すことが大切です。
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